1 現代韓国語の漢字の読みは、「東国正韻」から作られた

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 専門家は、現代韓国語の漢字の読みは、唐の時代、もしくは、それ以前に伝わった読みが基になっている、と主張しています。

朝鮮漢字音(ちょうせんかんじおん)は朝鮮語における漢字の音のことである。「朝鮮字音」ともいう。中国語における漢字の音に由来するもので、日本語の音読みに相当する。日本漢字音(音読み)の場合、漢字の読みは断続的に入ってきたため1つの漢字に対して持ち込まれた時代によって呉音・漢音・唐音・その他の4種類以上があるが、朝鮮漢字音は原則的に1つの漢字に対して音は1つである。

朝鮮漢字音が中国のいつの時代の音を母胎としているのかについては、これまで複数の研究者が仮説を唱えてきた。伊藤智ゆき (2007) は、上古音説(姜信沆など)、切韻音説(朴炳采)、唐代長安説(河野六郎)、宋代開封音説(有坂秀世)などを検討し、具体的に特定するのは難しいとしつつも、唐代長安音が朝鮮漢字音の元になっている可能性が高いとした。
(Wikipediaより)

 しかし、それは間違っています。
 現代韓国語の漢字の読みは、「東国正韻」から作られたものです。
 同じ漢字の子音同士、母音(+子音)同士を比較すると、それが分かります。
 より分かりやすくするために、間に「訓蒙字会」を挟んでみます。
 「訓蒙字会」は、「東国正韻」の80年後に登場した、庶民向けの漢字辞書です。

訓蒙字会(くんもうじかい)は、崔世珍が嘉靖6年(1527年)に著した、朝鮮の漢字学習書。3600の漢字にハングルで音と義を示したもので、朝鮮漢字音の重要な資料である。
漢字音は15世紀の『東国正韻』式の人工的に作られた音ではなく、古くから伝承された漢字音にしたがっており、このため朝鮮漢字音の歴史を研究する上の最大の資料となっている。
(Wikipediaより)

 まずは、「訓蒙字会」と現代韓国語を比較してみましょう。
 縦が現代韓国語で、横が「訓蒙字会」になります。
 まずは子音。
 「訓蒙字会」と現代韓国語の子音は、ほぼ同一で、一部修正したものだけであることが、この表からも読み取れると思います。
 続いて、母音(+子音)。こちらは表が大きいので分割して。

 表全体はこのようになります。

 母音(+子音)も、「訓蒙字会」と現代韓国語は、ほぼ同一で、一部修正したものだけであることが、この表から読み取れるでしょう。
 ですから、専門家も、「訓蒙字会」は、現代韓国語と同様、人工的に作られた音ではなく、古くから伝承された漢字音だと主張しています。

 では、「東国正韻」と「訓蒙字会」を比較してみましょう。
 縦が「東国正韻」で、横が「訓蒙字会」になります。
 まずは子音。
 あれ?この表を見る限り、「東国正韻」から、韓国人が苦手とする濁音を修正したのが「訓蒙字会」のようです。
 続いて、母音(+子音)。こちらも表が大きいので分割して。

 表全体はこのようになります。

 この表を見る限り、「東国正韻」から、韓国人が苦手とする二重母音を修正したのが「訓蒙字会」のようです。
 しかし、それは矛盾します。
 なぜなら、「東国正韻」=人工音、「訓蒙字会」&現代韓国語=伝承音のはずだからです。
 しかし、「訓蒙字会」が、「東国正韻」の一部の子音や母音を修正したもの、ならば、どちらかが間違っています。
 つまり、「東国正韻」が本当は伝承音だった、もしくは、「訓蒙字会」&現代韓国語は人工音だった、となるはずです。

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