2 現代韓国語の漢字の読みは、ハングル誕生以降に作られた

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 前回、専門家の2つの主張のうち、どちらかは間違っている、という話をしました。

 A 「東国正韻」の漢字の読みは、人工的に作られた
 B 「訓蒙字会」と現代韓国語の漢字の読みは、古くから伝承されたものである

 どちらが間違っているのでしょうか?

 これは、直ちにB 「訓蒙字会」と現代韓国語の漢字の読みは、古くから伝承されたものである、が間違っている、と気づきます。
 なぜなら、ハングル導入の理由の一つが、漢字の読みの乱れでした。
 しかし、Bが正しければ、「東国正韻」の漢字の読みも、伝承音の濁音と二重母音を修正しただけ、となってしまい、漢字の読みが乱れている、とはとても言えない状況になるからです。

 また、ハングル誕生以前の資料に、ハングルで読み方を振った資料が、わずかですが存在します。
 それらの資料から、ハングル誕生以前の漢字の読みについて、いくつか、分かることがあります。

 ハングル誕生以前は、複数の読みが存在する漢字は珍しくないこと。
 そして、特に末尾の子音のずれが目立つこと。
 確かに、この状況ならば、漢字の読みが乱れている、と、嘆きたくもなるでしょう。
 しかし、 現代韓国語では、漢字の読みは基本的に一つですし、「東国正韻」も、「訓蒙字会」&現代韓国語も、末尾の子音のずれは、ほとんど存在しません。
 現代韓国語の漢字の読みは、ハングル誕生後に人工的に作られた「東国正韻」の漢字の読みを改良したものであり、古くから伝承されたものではありません。

 では、なぜ、専門家は、現代韓国語の漢字の読みは、古くから伝承されたもの、と主張するのでしょうか?
 私には理由は分かりません。
 ネトウヨならば、現代韓国語の漢字の読みが16世紀に作られた、というのは、韓国人が日本人に漢字の読みを教えたことにしたい人々にとって、都合が悪いから、と考えるかもしれませんが。

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